こんにちは。小学校で英語の学習が始まりました。今回も家庭でも英語を楽しく学べる方法をご紹介します。
英語は4技能「読む」「聞く」「話す」「書く」を学習するのが良いと言われています。でも、この中で一番取り組みやすいのは、「聞く」ことなんです。

一気に英語4技能を学ぶのは、小学生などの初心者にはとてもストレスのかかる作業です。やりすぎると英語が嫌いになってしまうかもしれません。
今回は、小学生などの英語初心者向けのリスニングの学習方法と教材をご紹介します。
リスニングから始める英語学習

英語学習をリスニングから始めるメリット
英語を「聞く」、すなわちリスニングは、英語のリズムを覚える最適な学習です。リスニングを繰り返すと自然に言葉が出てくるようになります。聞き流すだけの英語教材が世に出回りたくさんの人が利用しているのはこのためです。

「聞く」は他の3技能と特徴が異なります。「話す」「読む」「書く」は自分の意志で拒否ができるんです。話すは口を閉ざせます。読むは声に出さなければいいのです。書くも手を動かさなければいいのです。でも、聞くは、耳を閉ざすことを自分ではできないのです。

耳を閉ざすには耳自身ではできず、手で押さえたり耳栓が必要という事ですね。でもそれがリスニングから始めたほうが良い理由になるんですか?

はい。聞くというのは、受動的な学習で、子供には一番ストレスのない学習方法なんです。ただ耳障りになる方法だと、英語が嫌いになってしまいます。そうならないように、教材選びは慎重にした方が良いです。

なるほどー。
英語学習をリスニングから始める際の注意点
一方で、「聞く」は、「読む」や「書く」と比べて、上達しにくい側面もあります。だから、リスニングが苦手と感じている人比較的多い傾向にあります。これも、リスニングの教材が多い理由の一つでもあります。ただ、リスニングが上達しないのには理由があります。
- 英語の発音ができていない
- 語彙力が不足している
- BGMと同じようにただ聞き流しているだけ
- テキストを眺めて英文を見ながら聞いている
詳しくは、記事の最後に紹介します。まずは、楽しくリスニングを鍛える教材のご紹介です。
英語版絵本をCDで読み聞かせる

リスニング力を鍛えるには、多くの英語を聞くしかありません。でも、何を話しているかわからない英語を聞かされるのは苦痛でしかありません。ここでは、小学が楽しくリスニング力を鍛える方法をご紹介しましょう。
お子さんが小さい時は、グリム童話などの絵本を読んであげていましたよね。英語も同じで読み聞かせることは貴重な体験となります。でも、保護者のあなたが、英語で読み聞かせるのは大変だと思います。だから、読み聞かせの担当はCDに任せましょう。あなたは、絵本のページめくりに専念して、読み聞かせの効果を出しましょう。
「やさしい英語でよむ」シリーズで英語の物語を聴きまくる
定番のおとぎ話、童話を英語で話してくれるCDでたくさん読み聞かせることができます。
空いている時間や、寝る前の時間など、隙間時間にCDを流してあげてください。聞き取れなくても、毎日ただ聴くことが大切です。可能であれば、事前に日本語で読み聞かせてあげると効果は高いです。絵本付ですので、ページをめくりながら読み聞かせてあげてください。
OLTでネイティブの子供と同じ教育
OLTとは、オックスフォードリーディングツリーという絵本のことです。CDの教材で、ネイティヴの子どもたちが英語の学習用に使っています。STAGE1は、1ページ1文で1冊10ページ未満の超ショートストーリです。
絵もコミカルで家族のほのぼのストーリです。ちょっとしたオチがあり、絵を見るだけでもストーリが楽しめます。

CDを繰り返し聞いていると、ページをめくるタイミングがわかってくるみたいです。教えていないのに自分でページをめくって話を進めるようになります。
STAGEが進むにつれて、1ページの文章量は増えます。でも、段階的にレベルが上がるので無理なく読み進められます。
ジブリ映画を英語で楽しむ
CDを使った音声学習でも効果はあります。でも、DVDを使って、少し長い話を見ることでリスニング力が上がります。そこで、子供に人気なジブリ映画を使います。ジブリ映画は、日本語で一度見れば、字幕なしでも楽しむ事が出来ると思います。何度も繰り返し観ることで高い効果が得られます。
ジブリ映画はこちらで紹介しています。
受験につながる英語力をリスニングから学ぶ

ここまででご紹介した英語教材でも十分なリスニングの体験はできます。しかし、将来的に高校受験、大学受験での英語力を身に付けるなら、体系立てた学習が必要です。
ここでは市販の英語力を強化するリスニング教材についてご紹介します。こちらも、初心者向けの教材なので、無理なく学習が進められます。
子どもを英語好きにする面白リスニングクイズ
タイトルの通り、ゲーム感覚で楽しくリスニングゲームができる本です。「聞き取れた部分だけをつなぎ合わせて意味を考えるというゲーム要素があります。また、分からないところは、聞き飛ばして意味を考えるという点に斬新さを感じます。
ゼロからスタート リスニング
著者は東進ハイスクールの講師として有名な安河内先生です。安河内先生は多くの英語の本を出版しています。その中でも、この本は、とても分かりやすい構成になっています。初心者向けに段階的に学習できるので飽きずに土台を固められる最適な教材です。多読より精読が重要であるという書き出しの本で、小学生には難しいかもしれません。でも、何度も繰り返し読むことで効果は出てきます。
はじめての英語かるた
JTBが出版している英語かるたです。音声はスマホで再生できます。単語や文章バージョンもあるため英語初心者にはかなり有効な教材です。なにより、ゲーム感覚でリスニングを鍛えられます。英語だけではなく日本語とセットで読み上げることもできます。これができる教材は他にはなく、最強の英語教材だと思います。
Z会のリスニング特化型教材
Z会といえば、大学受験の通信講座として有名です。でも、子供向けにリスニングに特化した英語講座も受講できます。英語に親しむのではなく、問題を解ける力を身に付ける学習を目的としています。Z会が子供向けに教材を出している事からも、リスニングの重要性がうかがえます。
商品の詳細はこちらで紹介していますので、興味ある方は参照してみてください。
リスニングが上達しない理由
冒頭で、リスニングが上達しない理由を次のように説明しました。それぞれ詳細についてご説明します。
- 英語の発音ができていない
- 語彙力が不足している
- BGMと同じようにただ聞き流しているだけ
- テキストを眺めて英文を見ながら聞いている
英語の発音ができていない

自分で発音できない単語を聞き取ることはできませんよね。人は、頭の中で自分の発音した音と外部の音が一致することで、その単語を認識できます。でも、正しく発音ができていないと、リスニングは正しくできません。
アメリカでは、子供の発音を学ぶ方法としてフォニックスを使うのが一般的なようです。リスニングが上達しない人はまずは発音の練習から始めたほうが良いかもしれません。フォニックスについては、こちらの記事で紹介しています。
語彙力が不足している

発音が正しくても、知らない単語が多いと、何を言っているのか意味がわかりません。発音ができないのと同じく、知っている音に近い単語で意味をとらえてしまいます。
知らない単語が多いと、リスニングは正確にできません。まずは、英文の8割の単語が理解できるように語彙力を増やすようにしましょう。
BGMと同じようにただ聞き流しているだけ

音声の内容が難しいと、思考停止してしまい、音楽と同じように聞き流してしまいます。そして、音声が終わったら、リスニングができたと勘違いしてしまう状況です。

語彙力と発音ができていない問題が多すぎると、この状態になってしまいます。
テキストを眺めて英文を見ながら聞いている

「英文を見ながらだと、理解できる」ということが良くあります。しかし、目で英文を読んでいるだけで、リスニングはできていません。ただ、繰り返すことで聞き取り能力が上がります。でも、英文を見れば理解できるのでリスニングができていると勘違いしがちな状態です。だからあまり繰り返さないため、リスニングは向上しません。
繰り返しまとめ
グローバル化が加速する世の中では、英語が話せることが最低条件になってきます。英語力が低いことで、これから先の多くの経験・体験を逃す可能性があります。リスニングは英語の下地を作るうえで必要不可欠な技術です。早いタイミングで英語耳を作って、グローバルに対応できる英語力を身につけましょう。